旅はフランス第2の都市リヨンから始まりました。
ジュネーブから車で1時間半(高速道路で工事渋滞があり実際には2時間弱)、古代ローマ時代から交通と商業の中心として発達した古都で、ユネスコの世界遺産に登録されています。また食べ物が美味しい街としても有名です(3つ星レストラン ポール・ボキューズはこの街にあります)。
街にはローヌ川とソーヌ川が南北に流れていて中洲が中心地、ソーヌ川西岸が旧市街地です。旧市街の更に西側には街全体が見渡せるフルヴィエールの丘があり、大聖堂と古代ローマ劇場遺跡があります。
昼食は旧市街のカフェでクレープを食べました。私はハムとチーズを挟んだ上に目玉焼きがのっているクラシカルタイプを選びました。日本ではスイートの印象が強いクレープですが、こちらでは軽食です。妻が選んだエビとチーズのシーフードクレープもなかなか美味でした。
丘に上がるケーブルカーの駅に向かって歩いていると、長女が「こっちの階段を登りたい」と言い始めました。日差しが強くなってきていたので余り乗り気でなかったのですが、予定外の方向に歩いて行くのも旅の醍醐味と思い「じゃあワンブロックだけ」とOKしたのが運の尽き。脇道など全然なくひたすら続く階段、気がついたら丘の上の大聖堂が目の前です。汗は止まらず足はガクガク、妻と長男からは非難轟々、結局大聖堂まで歩いてしまいました。
大聖堂は、これまで見たどのヨーロッパの教会より豪華で荘厳でした(パリのノートルダム寺院は外見だけで中を見ていない)。絵画でもそうですが、宗教関連の造形物は作り込んだ人たちの執念が宿っていて空恐ろしいものを感じます。
宿泊は中心地のベルクール広場に近いホテルです。古い建物でしたが水周りが新しく、空調も効いていて極めて快適に寝ることが出来ました。インターネットが使えなかったのが残念。
次回、リヨンからボルドーまで編。
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